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特集 第69回日本臨床眼科学会講演集[7] 原著
Mチャート®を用いた黄斑前膜手術後の変視改善の評価
著者: 森井智也1 住岡孝吉1 宮本武1 岡田由香1 雑賀司珠也1
所属機関: 1和歌山県立医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.1433 - P.1436
文献購入ページに移動対象と方法:過去15か月間に黄斑前膜手術を施行し,術前後にMチャートで定量的に評価されていた55例57眼を対象とした。土橋分類に沿って4群に分類し,術前後での変視量を比較検討した。50眼で白内障手術を併施し,術前後での最良矯正視力を比較検討した。
結果:Mチャートでの変視量は,全体で有意に改善を認めた。土橋分類による4群では,改善を認めた群と認めなかった群が存在した。
結論:変視症を定量化できるMチャートは術後の評価に有用であると考えた。黄斑前膜の状態が変視症の改善の程度に影響することが示された。
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