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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科71巻10号

2017年10月発行

文献概要

連載 熱血討論!緑内障道場—診断・治療の一手ご指南・第21回

アセタゾラミドを長期内服している症例

著者: 菅野彰1 大鳥安正2 東出朋巳3

所属機関: 1山形大学医学部眼科学教室 2国立病院機構大阪医療センター眼科 3金沢大学附属病院眼科

ページ範囲:P.1488 - P.1494

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今月の症例

【患者】48歳,男性

【主訴】両眼の視力低下

【現病歴】近医にて無治療の糖尿病と両眼の増殖糖尿病網膜症(proliferative diabetic retinopathy:PDR)を指摘され,2011年に紹介となった。当科初診時,左眼は血管新生緑内障(neovascular glaucoma:NVG)により失明していた。右眼はPDRによる硝子体出血をきたしていたため,全周結膜切開による20G硝子体切除術を施行し,汎網膜光凝固術(panretinal photocoagulation:PRP)を施行した。術後,網膜症は良好に経過したが,眼圧が30mmHgと高かったため,緑内障治療点眼薬を3剤開始した。しかし,十分な眼圧下降が得られず経口炭酸脱水酵素阻害薬(carbonic anhydrase inhibitor:CAI)(アセタゾラミド)を開始した。

参考文献

1)Chang S:LXII Edward Jackson lecture:open angle glaucoma after vitrectomy. Am J Ophthalmol 141:1033-1043, 2006
1)Kass MA, Kolker AE, Gordon M et al:Acetazolamide and urolithiasis. Ophthalmology 88:261-265, 1981
2)日本腎臓学会編:CKD診療ガイド2012.105,東京医学社,東京,2012
3)Chang S:LXII Edward Jackson lecture:open angle glaucoma after vitrectomy. Am J Ophthalmol 141:1033-1043, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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