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連載 熱血討論!緑内障道場—診断・治療の一手ご指南・第21回
アセタゾラミドを長期内服している症例
著者: 菅野彰1 大鳥安正2 東出朋巳3
所属機関: 1山形大学医学部眼科学教室 2国立病院機構大阪医療センター眼科 3金沢大学附属病院眼科
ページ範囲:P.1488 - P.1494
文献購入ページに移動【患者】48歳,男性
【主訴】両眼の視力低下
【現病歴】近医にて無治療の糖尿病と両眼の増殖糖尿病網膜症(proliferative diabetic retinopathy:PDR)を指摘され,2011年に紹介となった。当科初診時,左眼は血管新生緑内障(neovascular glaucoma:NVG)により失明していた。右眼はPDRによる硝子体出血をきたしていたため,全周結膜切開による20G硝子体切除術を施行し,汎網膜光凝固術(panretinal photocoagulation:PRP)を施行した。術後,網膜症は良好に経過したが,眼圧が30mmHgと高かったため,緑内障治療点眼薬を3剤開始した。しかし,十分な眼圧下降が得られず経口炭酸脱水酵素阻害薬(carbonic anhydrase inhibitor:CAI)(アセタゾラミド)を開始した。
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