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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科71巻10号

2017年10月発行

文献概要

特集 第70回日本臨床眼科学会講演集[8] 原著

多施設による緑内障患者の治療実態調査2016年版—正常眼圧緑内障と原発開放隅角緑内障

著者: 新井ゆりあ1 井上賢治1 塩川美菜子1 石田恭子2 富田剛司2

所属機関: 1井上眼科病院 2東邦大学医療センター大橋病院眼科

ページ範囲:P.1541 - P.1547

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要約 目的:正常眼圧緑内障(NTG)と原発開放隅角緑内障(POAG)患者の使用薬剤を調査する。

対象と方法:2016年3月7日〜13日に57施設に受診したNTGとPOAG患者の使用薬剤を調査した。

結果:薬剤数はPOAG(2.1±1.3剤)がNTG(1.5±1.0剤)より多かった。単剤例では両病型ともPG関連薬の処方が最も多かった。2剤使用例では,両病型ともPG/β配合剤の処方が最も多かった。

結論:PG関連薬は単剤処方例,PG/β配合剤は2剤使用例で第一選択となっていた。NTGとPOAGでは使用薬剤に差はなかった。

参考文献

1)Collaborative Normal-Tension Glaucoma Study Group:Comparison of glaucomatous progression between untreated patients with normal-tension glaucoma and patients with therapeutically reduced intraocular pressures. Am J Ophthalmol 126:487-497, 1998
2)Collaborative Normal-Tension Glaucoma Study Group:The effectiveness of intraocular pressure reduction in the treatment of normal-tension glaucoma. Am J Ophthalmol 126:498-505, 1998
3)日本緑内障学会:緑内障診療ガイドライン(第3版).日眼会誌116:3-46,2012
4)石澤聡子・近藤雄司・山本哲也:一大学附属病院における緑内障治療薬選択の実態調査.臨眼60:1679-1684,2006
5)清水美穂・今野伸介・片井麻貴・他:札幌医科大学およびその関連病院における緑内障治療薬の実態調査.あたらしい眼科23:529-532,2006
6)塩川美菜子・井上賢治・森山 涼・他:多施設による緑内障患者の実態調査—正常眼圧緑内障と原発開放隅角緑内障.臨眼62:1699-1704,2008
7)添田尚一・井上賢治・塩川美菜子・他:多施設における緑内障患者の実態調査2009年度版—正常眼圧緑内障と原発開放隅角緑内障.臨眼65:1251-1257,2011
8)新井ゆりあ・井上賢治・富田剛司:多施設における緑内障患者の実態調査2012年度版-正常眼圧緑内障と原発開放隅角緑内障.臨眼67:673-679,2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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