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Book Review
多発性硬化症・視神経脊髄炎診療ガイドライン2017
著者: 黒田康夫1
所属機関: 1福岡記念病院
ページ範囲:P.1568 - P.1568
文献購入ページに移動 日本神経学会監修の『多発性硬化症・視神経脊髄炎診療ガイドライン2017』が出版された。同学会は2010年に多発性硬化症治療ガイドラインを作成しているが,今回のガイドラインは患者および家族も対象にし,治療だけでなく診断,検査さらには医療経済,社会資源まで診療全般に関するガイドラインになっており,改訂版ではなく内容構成が全く異なる新ガイドラインである。
特徴は診療において問題になる重要事項を漏れなく質問し,回答するQ & A形式で作成されていることである。回答は1990〜2015年の25年間に発表された両疾患に関する全ての論文を医学文献検索専門家と疫学専門家も加えた作成委員会で検討した上でなされている。検索された論文には本邦からの小規模の研究報告も無視せずに含まれている。これらの論文を基にしてガイドライン作成委員会は委員の意見が一致するまで協議し,有効のエビデンスがあると意見が一致した治療法は強弱をつけた推奨度を付して紹介されている。作成委員間で意見の一致が得られないあるいは有効の根拠がまだ不十分な治療法は推奨度を付さずに紹介されている。
特徴は診療において問題になる重要事項を漏れなく質問し,回答するQ & A形式で作成されていることである。回答は1990〜2015年の25年間に発表された両疾患に関する全ての論文を医学文献検索専門家と疫学専門家も加えた作成委員会で検討した上でなされている。検索された論文には本邦からの小規模の研究報告も無視せずに含まれている。これらの論文を基にしてガイドライン作成委員会は委員の意見が一致するまで協議し,有効のエビデンスがあると意見が一致した治療法は強弱をつけた推奨度を付して紹介されている。作成委員間で意見の一致が得られないあるいは有効の根拠がまだ不十分な治療法は推奨度を付さずに紹介されている。
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