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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科71巻11号

2017年10月発行

増刊号 眼科基本検査パーフェクトガイド—理論と実技のすべてがわかる

Ⅰ 眼科検査の理論と実技

小児視力検査

著者: 後関利明1 松井孝子2

所属機関: 1北里大学医学部眼科学教室 2秋田大学医学部眼科学講座

ページ範囲:P.48 - P.57

文献概要

理論編

はじめに

 小児の視力検査は,児の年齢によって検査方法が異なるだけでなく,児の成長・発達時期で正常値が変化することが成人と異なるポイントである。そして視力検査は自覚的検査である。新生児では反射や他覚的検査がメインとなり,成長によって自覚的検査が可能となる。また児にとって検査は興味がないことが普通で,非協力的である。そのため,検査に集中できないことも多く,1回の検査結果で正常,異常と判断することが難しい。視覚が発達途上の小児は成人と異なる要素をもっていることを意識し,乳幼児向けの検査設備がなくても患児がやってきたときには何らかの形で検査に臨まなくてはならない。全身的,また視覚的な発達を意識し検査を行う。

参考文献

1)Sokol S:Vision Res 18:33-39, 1978
2)神田孝子・他:眼臨87:288-295,1993
1)浜松医科大学眼科学教室(編):ポイントマスター小児眼科・斜視弱視外来ノート.三輪書店,東京,2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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