icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科71巻11号

2017年10月発行

文献概要

増刊号 眼科基本検査パーフェクトガイド—理論と実技のすべてがわかる Ⅰ 眼科検査の理論と実技

涙液検査

著者: 横井則彦1 出口英人2

所属機関: 1京都府立医科大学眼科学教室 2バプテスト眼科クリニック

ページ範囲:P.134 - P.140

文献購入ページに移動
理論編

涙液検査の目的

 涙液は,眼表面の構成要素であり,瞼裂部を覆う涙液層とメニスカスに貯留する涙液に分けることができる。眼科一般診療において,涙液検査といえば,涙液の量あるいは質を調べる検査を指し,涙液の質の検査としては,涙液層の安定性の検査が最も重要である。

 涙液検査は,ドライアイをはじめとする眼表面疾患や流涙症の診断あるいはそれらの病態把握や治療の選択に不可欠であり,流涙症においては涙液量の検査が,ドライアイにおいては角膜上の涙液層の安定性の検査が最も重要な検査となる。

参考文献

1)島崎 潤・他:あたらしい眼科34:309-313,2017
2)Ishibashi T et al:J Glaucoma 12:486-490, 2003
3)横井則彦:日本の眼科83:1318-1322,2012
4)横井則彦:あたらしい眼科32:9-16,2015
5)横井則彦:あたらしい眼科34:315-322,2017
6)Yokoi N et al:Am J Ophthalmol 180:72-85, 2017
7)横井則彦:Frontiers in Dry Eye 7:50-55,2012
8)Yokoi N et al:Invest Ophthalmol Vis Sci 49:5319-5324, 2008
9)Mainstone JC et al:Curr Eye Res 15:653-661, 1996
10)Yokoi N et al:Arch Ophthalmol 122:1265-1269, 2004
1)小室 青:あたらしい眼科32:3-8,2015
2)島崎 潤・他:あたらしい眼科34:309-313,2017
3)横井則彦:あたらしい眼科34:315-322,2017
4)秋山玲奈・他:ドライアイ.前田直之・他(編):前眼部画像診断A to Z OCT・角膜形状・派面収差の読み方.42-44,メジカルビュー社,東京,2016
5)横井則彦:DR-1α.前田直之・他(編):前眼部画像診断A to Z OCT・角膜形状・派面収差の読み方.382-387,メジカルビュー社,東京,2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?