icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科71巻11号

2017年10月発行

文献概要

増刊号 眼科基本検査パーフェクトガイド—理論と実技のすべてがわかる Ⅱ 検査の診断・治療への活用法

緑内障の診断・治療に関する検査

著者: 坂田礼1 相原一1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院眼科

ページ範囲:P.276 - P.284

文献購入ページに移動
 緑内障疫学調査(多治見スタディ)において,緑内障の新規発見率は約9割であることが判明し1),積極的に眼科を受診する,あるいは人間ドックを受けない限り,緑内障は(進行例を除いて)早期に発見することが困難な疾患であるといえる。医療サイドとしては,眼科での検査・診察や人間ドックの眼底写真読影にて,緑内障の存在を示唆させるような眼圧上昇や視神経乳頭陥凹拡大所見などを見逃さないようにしなければいけないが,眼圧レベルや視神経乳頭所見からすぐに緑内障と確定診断できるわけではないことに注意したい。ここでは緑内障の診断に至る一連の検査をまとめていく2)。検査は多岐にわたるため,通常は数回に分けて検査を行い,総合的な判断を下していくことが多い。

参考文献

1)Iwase A et al:Tajimi Study Group, Japan Glaucoma Society:Ophthalmology 111:1641-1648, 2004
2)日本緑内障学会緑内障診療ガイドライン作成委員会:日眼会誌116:3-46,2012
3)Suzuki S et al:Ophthalmology 112:1327-1336, 2005
4)BC Chauhan et al:Br J Ophthalmol 92:569-573, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?