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臨床報告
大阪医科大学附属病院眼科における糖尿病性眼筋麻痺の検討
著者: 板野瑞穂1 菅澤淳1 戸成匡宏1 松尾純子1 栗本拓治1 奥英弘1 池田恒彦1
所属機関: 1大阪医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.1755 - P.1759
文献購入ページに移動対象と方法:2005〜2009年に受診した後天性眼運動神経麻痺224例のうち,糖尿病性眼筋麻痺の占める割合,性別・年齢,治癒までの期間,疼痛の頻度,複合神経麻痺の有無について検討した。
結果:224例中糖尿病性眼筋麻痺は46例であり,男性30例,女性16例,治癒までの期間は平均14.5週で,疼痛を訴えたのは10例,複合神経麻痺は1例であった。
結論:糖尿病性眼筋麻痺は後天性眼運動神経麻痺の約20%を占め,疼痛を訴える症例もある。眼球運動障害を契機に糖尿病が見つかる場合もあり,眼運動神経麻痺の症例では糖尿病の検索を積極的に行うべきである。
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