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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科71巻13号

2017年12月発行

文献概要

今月の表紙

成人発症型卵黄様黄斑ジストロフィ

著者: 永野幸一1 鈴木康之2

所属機関: 1北里大学病院 2東海大学

ページ範囲:P.1778 - P.1778

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 症例は63歳,女性。健診で黄斑疾患の指摘を受け近医を受診し,卵黄様黄斑ジストロフィの疑いで精査のために当院を紹介され受診した。初診時視力は,右0.1(1.0×+4.00D()cyl−0.50D 90°),左0.1(1.0×+3.75D)。眼圧は右10mmHg,左9mmHg。自覚症状はないものの,両眼の黄斑部にドーム状に隆起した黄色病変を認めた。

 眼底自発蛍光(fundus autofluorescence:FAF)は,黄色沈着物に一致して過蛍光となり中心部は低蛍光を示した。フルオレセイン蛍光眼底造影(fluorescein angiography:FA)では,FAFで過蛍光となった部分が低蛍光となり,中心部は過蛍光となった。FAF,FA所見から,黄色沈着物の一部は崩れ,網膜色素上皮の萎縮を生じていると思われた。光干渉断層計では,黄斑部網膜下に光反射の沈着物がみられ,眼球電図でのL/D比は,右1.20,左1.14と低下していた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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