文献詳細
今月の表紙
文献概要
症例は63歳,女性。健診で黄斑疾患の指摘を受け近医を受診し,卵黄様黄斑ジストロフィの疑いで精査のために当院を紹介され受診した。初診時視力は,右0.1(1.0×+4.00D()cyl−0.50D 90°),左0.1(1.0×+3.75D)。眼圧は右10mmHg,左9mmHg。自覚症状はないものの,両眼の黄斑部にドーム状に隆起した黄色病変を認めた。
眼底自発蛍光(fundus autofluorescence:FAF)は,黄色沈着物に一致して過蛍光となり中心部は低蛍光を示した。フルオレセイン蛍光眼底造影(fluorescein angiography:FA)では,FAFで過蛍光となった部分が低蛍光となり,中心部は過蛍光となった。FAF,FA所見から,黄色沈着物の一部は崩れ,網膜色素上皮の萎縮を生じていると思われた。光干渉断層計では,黄斑部網膜下に光反射の沈着物がみられ,眼球電図でのL/D比は,右1.20,左1.14と低下していた。
眼底自発蛍光(fundus autofluorescence:FAF)は,黄色沈着物に一致して過蛍光となり中心部は低蛍光を示した。フルオレセイン蛍光眼底造影(fluorescein angiography:FA)では,FAFで過蛍光となった部分が低蛍光となり,中心部は過蛍光となった。FAF,FA所見から,黄色沈着物の一部は崩れ,網膜色素上皮の萎縮を生じていると思われた。光干渉断層計では,黄斑部網膜下に光反射の沈着物がみられ,眼球電図でのL/D比は,右1.20,左1.14と低下していた。
掲載誌情報