臨床眼科71巻13号

2017年12月発行

連載 今月の話題

日本におけるロービジョンケアの今後の展開

著者： 加藤聡¹

所属機関： ¹東京大学医学部眼科学教室

ページ範囲：P.1779 - P.1785

文献概要

　近年になり，わが国でも眼科領域においてロービジョンケアへの関心が高まってきている。しかし，その一方，ロービジョンケアを実際に行っている医療機関はいまだ限られている。本稿では，現状の問題点を指摘すると同時に，今後はわが国においてどのようにロービジョンケアを展開し，視覚障害者への眼科医療からのアプローチについて考えてみたい。

参考文献

1）日本眼科医会研究班報告2006〜2008：日本における視覚障害の社会的コスト．日本の眼科80（付録），2009

2）永井春彦：ロービジョンへの対応American Academy of Ophthalmology（AAO）のスマートサイト．日本の眼科82：1351-1352，2011

3）高橋政代：iPS細胞を用いた網膜再生医療とロービジョンケア．日本の眼科84：754-755，2013

）のロービジョンエイドとしての有用性．臨眼66：831-836，2012

5）氏間研究室：http://home.hiroshima-u.ac.jp/ujima/src/research11.html

6）Chiang PP, O'Connor PM, Le Mesurier RT et al：A global survey of low vision service provision. Ophthalmic Epidemiol 18：109-121, 2011