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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科71巻2号

2017年02月発行

文献概要

今月の表紙

角膜パンヌス

著者: 長谷川哲也1 坂本泰二2

所属機関: 1自治医科大学附属さいたま医療センター眼科 2鹿児島大学

ページ範囲:P.146 - P.146

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 症例は25歳の女性。ヌーナン症候群,特発性血小板減少性紫斑病の発症を機に眼底出血をきたし視力が低下した。硝子体手術を考慮するも小児期より重症な両眼性の結膜炎があり,細菌培養をしたところメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(methicillin-resistant Staphylococcus aureus:MRSA)が検出され,眼内炎のリスクがあるため硝子体手術は施行せず結膜炎の経過観察をしていたところ,転居に伴い当院を紹介され受診した。

 当院での初診時視力は,右0.04(0.06×−5.75D()cyl−0.5D 180°),左0.02(0.05×−7.75D()cyl−0.5D 180°)であった。両眼ともに結膜炎,角膜パンヌス,角膜混濁を認めた。当科でも培養を行ったところMRSAは検出されず,通常の黄色ブドウ球菌が検出された。レボフロキサシン(クラビット® 1.5%)を使用し経過観察中である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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