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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科71巻2号

2017年02月発行

文献概要

特集 前眼部診療の最新トピックス

難治性前眼部感染症に対するPCR

著者: 宮﨑大1

所属機関: 1鳥取大学医学部視覚病態学

ページ範囲:P.176 - P.181

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はじめに

 ポリメラーゼ連鎖反応(polymerase chain reaction:PCR)は感染症の病因診断に近年広く利用されるようになってきた。一方,眼科領域疾患では,PCR検査はいまだ先進医療あるいは一部の施設のラボベースの研究的検査にとどまっている。このため,PCR検査の有用性や限界に関しては必ずしも十分な理解が得られていない。そこで本稿では,いったいどういった疾患の診断にPCRが有用あるいは必須であるのか,さらには今後どのように応用されるようになるのかの展望をまとめてみたい。

 特に先進医療として眼感染病原体PCRを担当している施設として,臨床医が実際にPCRをオーダーするうえでどのように検体を準備したらよいのか,どのようなPCR法がベストチョイスなのか,さらに返ってきた結果をいかに解釈したらよいのかを解説したい。

参考文献

1)Koizumi N, Inatomi T, Suzuki T et al, Japan Corneal Endotheliitis Study Group:Clinical features and management of cytomegalovirus corneal endotheliitis:analysis of 106 cases from the Japan corneal endotheliitis study. Br J Ophthalmol 99:54-58, 2015
2)Hakki M, Chou S:The biology of cytomegalovirus drug resistance. Curr Opin Infect Dis 24:605-611,2011
keratitis. Ophthalmology 119:1111-1119, 2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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