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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科71巻2号

2017年02月発行

文献概要

連載 熱血討論!緑内障道場—診断・治療の一手ご指南・第13回

緑内障患者のアドヒアランスを高める方策は?

著者: 溝上志朗1 廣岡一行2 馬場哲也3

所属機関: 1愛媛大学医学部眼科学教室 2香川大学医学部眼科学教室 3白井病院

ページ範囲:P.208 - P.213

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今月の症例

【患者】31歳,男性〔職業・看護師(整形外科クリニック)〕

【現病歴】2010年,コンタクトレンズ検診で緑内障を指摘された。ベースライン眼圧は16〜18mmHg。正常眼圧緑内障と診断され,点眼が開始された。以後,眼圧は11〜13mmHgで落ち着いていた。しかし最近になり,右眼の視野が急速に進行したため,精査目的にて当科へ紹介された。

【処方薬】プロスタグランジン関連薬/交感神経β遮断薬配合点眼剤 両眼1日1回

【既往歴】大学時代にラグビーの試合で上腕を骨折

【持参視野所見】図1に示す。

参考文献

1)廣岡一行:アドヒアランス改善を目指した工夫と生活指導.山本哲也・谷原秀信(編):All About開放隅角緑内障.281-290,医学書院,東京,2013
2)Friedman DS, Hahn SR, Gelb SR et al:Doctor-patient communication, health-related beliefs, and adherence in glaucoma results from the Glaucoma Adherence and Persistency Study. Ophthalmology 115:1320-1327, 2008
3)Hahn SR:Patient-centered communication to assess and enhance patient adherence to glaucoma medication. Ophthalmology 116:S37-S42, 2009
1)Olthoff CM, Schouten JS, van de Brone BW et al:Noncompliance with ocular hypotensive treatment in patients with glaucoma or ocular hypertension an evidence-based review. Ophthalmology 112:953-961, 2005
2)末武亜紀・福地健郎・田中隆之・他:Patient-Centered Communication(PCC)Toolとしての緑内障点眼治療アンケート.あたらしい眼科29:969-974,2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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