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特集 第70回日本臨床眼科学会講演集[3] 原著
視神経網膜炎を伴った猫ひっかき病の1例
著者: 中田大介12 田渕大策1 新美雅彦1 岡田浩1 谷川篤宏2 堀口正之2
所属機関: 1豊川市民病院眼科 2藤田保健衛生大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.687 - P.691
文献購入ページに移動症例:40歳女性が10日前からの左眼の視力低下で受診した。4週間前から発熱と頭痛があった。高血圧と糖尿病があり,加療中であった。
所見と経過:矯正視力は右1.2,左0.05で,左眼に乳頭の発赤腫脹があった。光干渉断層計で左眼の黄斑部に漿液性剝離があった。蛍光眼底造影で両眼の乳頭に色素漏出があった。問診で数頭の猫を飼育していることが判明した。血液検査で
結論:本症例の視神経網膜炎としての診断では,問診が重要な役割を果たした。
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