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特集 第70回日本臨床眼科学会講演集[4] 原著
小児に発症したVogt-小柳-原田病の1例
著者: 中村和博1 三宅智子1 河田哲宏1 菅達人1 平木泰典2
所属機関: 1福山市民病院眼科 2平木眼科
ページ範囲:P.935 - P.938
文献購入ページに移動症例:12歳の女児が右眼視力低下,霧視を主訴に受診した。
所見:矯正視力は右0.15,左0.7であった。両眼前房に炎症細胞,右眼底に漿液性網膜剝離があった。メチルプレドニゾロン500mg/日の点滴投与3日間,プレドニゾロン40mg/日から内服漸減し,治療12日後には炎症および漿液性網膜剝離はほぼ消退し,右眼矯正視力は0.7に改善した。副作用はなく,炎症の再燃はなかった。
結論:小児の原田病に対し,ステロイド薬のミニパルス療法が有効であった。
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