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海外留学 不安とFUN・第20回
Massachusetts Eye and Ear Infirmaryでの留学生活・2
著者: 片岡恵子12
所属機関: 1 2名古屋大学大学院医学系研究科眼科学・感覚器障害制御学教室
ページ範囲:P.1156 - P.1157
文献購入ページに移動留学前の大きな不安要素に英会話がありました。留学したての頃は,ラボでの仕事においては,英語が第一言語ではないメンバーが多く,またお互い意思疎通をとろうという姿勢があるためなんとかコミュニケーションをとることができましたが,街中に出ると苦労の連続でした。スーパーのレジで紙の袋かビニール袋かを聞かれていることさえわからず,サンドウィッチの中身をオーダーするのも一苦労,英語がわからないことで相手に面倒そうな顔をされると心が折れそうなことも多かったです。しかし,朝から晩まで英語だらけの環境にいると,自力でなんとかしようという度胸(?)も生まれ,気がつくと大抵のことは問題なくこなせるようになりました。
私は人前で話すのが苦手でしたが,自分の研究結果をプレゼンしないといけない日々に鍛えられました。ミーティングなどで常に意見を求められる環境で過ごしたおかげで,帰国後も意見や質問をすることのハードルが下がり,図太くなったと感じます。サバイバル能力が上がったというべきでしょうか。
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