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臨床報告
受傷2日目に眼球運動障害を呈した重症マムシ咬傷の1例
著者: 田崎邦治12 加畑隆通1 大鹿哲郎2
所属機関: 1水戸済生会総合病院眼科 2筑波大学医学医療系眼科
ページ範囲:P.1159 - P.1163
文献購入ページに移動症例:55歳の男性が左足をマムシに咬まれ近医に入院した。軽傷と判断され翌日に退院したが,退院後に受傷部の腫脹が悪化し複視も出現した。近医眼科を受診し当院を紹介された。
所見:左足関節付近に牙痕があり腫脹は左鼠径部に及んだ。右眼の内転障害と左眼の下直筋麻痺が認められた。重篤な合併症は出現せず症状は徐々に軽快した。受傷23日目には眼球運動障害は改善した。
結論:マムシ咬傷による眼症状の合併は重症化を示唆する因子として重要である。
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