文献詳細
文献概要
臨床報告
過去10年間の眼球破裂症例の視力予後
著者: 鈴木幸彦1 鈴木香1 安達功武1 工藤孝志1 目時友美1 中澤満1
所属機関: 1弘前大学大学院医学研究科眼科学講座
ページ範囲:P.101 - P.107
文献購入ページに移動対象:過去10年間の眼球破裂28例29眼を,創の位置から角膜群(7眼),強角膜群(15眼),強膜群(7眼)に分類した。
方法:初回手術は創縫合のうえ,術者の判断で前房洗浄や硝子体手術を行う場合も,初回から眼球内容除去術を行う場合もあった。
結果:術後矯正視力が0.1以上/0.01〜0.09/指数弁以下はそれぞれ角膜群で14%/43%/43%,強角膜群で33%/20%/47%,強膜群で0%/0%/100%であり,いずれも不良であった。
結論:現在も眼球破裂症例の視力予後は不良であり,特に創が強膜後方に及ぶ場合は視力維持が困難で,今後の課題と考えられた。
参考文献
掲載誌情報