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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科72巻11号

2018年10月発行

文献概要

増刊号 7年前の常識は現在の非常識!—眼科診療の最新標準 2.眼表面・角膜疾患 1)検査

前眼部3次元画像解析

著者: 上野勇太1

所属機関: 1筑波大学医学医療系眼科

ページ範囲:P.58 - P.61

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ここが変わった!

以前の常識

 ●前眼部診察の際には細隙灯顕微鏡で観察し,前眼部写真を撮影することで記録に残していた。写真は平面的な病変の広がりや色調を評価するのに適しているが,角膜厚や病変の深さなど前後方向の情報を記録しづらいという欠点があった。

現在の常識

 ●OCTの技術が前眼部検査に応用された。前眼部OCTを用いることで,非接触式かつ短時間での撮影により,混濁組織であっても高解像度の断面像を取得可能となった。

 ●前眼部OCTは角膜パーツ移植の術後経過観察において不可欠な検査であり,その他の前眼部疾患においても非常に有用な情報が得られる。

参考文献

1)平岡孝浩:前眼部三次元画像解析.眼科手術31:67-75,2018
2)吉田絢子・臼井智彦:DSAEK術後管理のコツ.眼科手術30:310-313,2017
3)井上俊洋:3次元前眼部OCTによる濾過胞形態解析の有用性.眼科手術27:499-505,2014
4)Kawana K, Kuichi T, Yasuno Y et al:Evaluation of trabeculectomy blebs using 3-dimensional cornea and anterior segment optical coherence tomography. Ophthalmology 116:848-855, 2009
5)寺尾信宏・横井則彦・丸山和一・他:前眼部光干渉断層計を用いた結膜封入囊胞の観察と治療.あたらしい眼科27:353-356,2010
6)上野勇太:前眼部OCT.あたらしい眼科33:241-249,2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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