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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科72巻11号

2018年10月発行

文献概要

増刊号 7年前の常識は現在の非常識!—眼科診療の最新標準 3.緑内障 1)検査

視野の解析法

著者: 内藤知子1

所属機関: 1岡山大学医学部眼科学講座

ページ範囲:P.129 - P.132

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ここが変わった!

以前の常識

 ●自動静的視野検査では中心30°ないしは24°以内を検査対象として,グレースケールの濃淡で評価することが多かった。

現在の常識

 ●初期緑内障性視野障害の判定基準としてAnderson-Pattelaの分類を参考にし,特にパターン偏差の連続する異常と眼底との相応性に注目し判断を行う。

 ●今後,増加が予想される近視眼緑内障においては中心10°以内の評価が重要である。また,OCTの急速な普及により「前視野緑内障」の発見が増加しているが,その場合にも検査のプログラム選択に注意が必要である。

 ●視野検査のトピックスとして,ヘッドマウント型視野計アイモが上市された。頭にヘルメットのように装着できる視野計で,従来,測定困難であった症例での使用が期待される。

参考文献

1)Anderson DR, Patella VM:Automated Static Perimetry. 2nd ed. 121-190, Mosby, St. Louis, 1998
2)Kimura Y, Hangai M, Morooka S et al:Retinal nerve fiber layer defects in highly myopic eyes with early glaucoma. Invest Ophthalmol Vis Sci 53:6472-6478, 2012
3)日本緑内障学会緑内障診療ガイドライン作成委員会編:緑内障診療ガイドライン,第4版,2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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