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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科72巻11号

2018年10月発行

文献概要

増刊号 7年前の常識は現在の非常識!—眼科診療の最新標準 5.ぶどう膜炎・強膜炎・感染症 1)ぶどう膜炎・強膜炎

生物学的製剤の使い方

著者: 慶野博1

所属機関: 1杏林大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.290 - P.294

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ここが変わった!

以前の常識

 ●眼炎症領域で承認されている生物学的製剤はインフリキシマブのみであり,適応疾患はBehçet病難治性網膜ぶどう膜炎に限定されていた。

現在の常識

 ●2016年9月にTNF阻害薬であるアダリムマブが非感染性の中間部,後部,または汎ぶどう膜炎に対して承認され,従来の治療で効果不十分な症例に対してTNF阻害薬の使用が可能となった。

 ●「非感染性ぶどう膜炎に対するTNF阻害薬使用指針および安全対策マニュアル」を参考に抗TNF療法を行う。

参考文献

1)Miyasaka N:CHANGE Study Investigators. Clinical investigation in highly disease-affected rheumatoid arthritis patients in Japan with adalimumab applying standard and general evaluation:the CHANGE study. Mod Rheumatol 18:252-262, 2008
2)Jaffe GJ, Dick AD, Brézin AP et al:Adalimumab in patients with active noninfectious uveitis. N Engl J Med 375:932-943, 2016
3)Nguyen QD, Merrill PT, Jaffe GJ et al:Adalimumab for prevention of uveitic flare in patients with inactive non-infectious uveitis controlled by corticosteroids(VISUALⅡ):a multicentre, double-masked, randomised, placebo-controlled phase 3 trial. Lancet 388:1183-1192, 2016
4)Suhler EB, Adán A, Brézin AP et al:Safety and efficacy of adalimumab in patients with noninfectious uveitis in an ongoing open-label study:VISUAL Ⅲ. Ophthalmology 125:1075-1087, 2018
5)日本眼炎症学会TNF阻害薬使用検討委員会:非感染性ぶどう膜炎に対するTNF阻害薬使用指針および安全対策マニュアル(2016年版).日眼会誌121:34-41,2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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