臨床眼科72巻13号

2018年12月発行

連載 眼科図譜

Bモード水浸法による黄斑浮腫像

著者： 柊山剰¹ 上岡弥生¹ 森高ルミ¹

所属機関： ¹柊山医院眼科

ページ範囲：P.1738 - P.1740

症例

　症例は糖尿病のある86歳の男性。約10年前に両眼の白内障・眼内レンズ挿入術，3年半前に右眼のみ黄斑症のため，後極部の一部に局所レーザー光凝固術を施行した。その際すでに黄斑浮腫があったが，2年半ほど前に症状が軽減し，その後再診しなかった。今回，右眼の霧視を訴え再診した。右眼の矯正視力は，0.1pから0.06に低下しており，左眼は1.0であった。この患者に，同意を得たうえで以下の諸検査を施行した。

参考文献

1）Hee MR, Puliafito CA, Duker JS et al：Topography of diabetic macular edema with optical coherence tomography. Ophthalmology 105：360-370, 1998

2）Otani T, Kishi S, Murayama Y：Patterns of diabetic macular edema with optical coherence tomography. Am J Ophthalmol 127：688-693, 1999

3）Mori K, Kanno J, Gehlbach PL et al：Montage images of spectral-domain optical coherence tomography in eyes with idiopathic macular holes. Ophthalmology 119：2600-2608, 2012.

4）秋山いわき：テイッシュハーモニックイメージング．超音波医学32：391-400，2005

5）永井 裕：ハーモニックイメージング．絵でみる超音波．改訂第3版．77-79，南江堂，東京，2012