文献詳細
特集 第71回日本臨床眼科学会講演集[1]
原著
文献概要
要約 目的:手軽に眼科手術の練習ができるモデル眼を作製すること。今回は,①模擬水晶体前囊と,②硝子体手術に関連した手技の練習用模擬眼を試作した。
対象と方法:①下敷きをアルミホイルで覆い,テンプレート定規(丸型)を乗せ固定した。定規の丸い穴の下にあるアルミホイルを模擬前囊とした。②市販の円柱形のクリアケース(内径と高さが約25mm)のフタを取り,食品包装用ラップフィルムで開口部を覆った。その中央部(直径12mmの円)は避けて,周辺部にビニールテープを貼って補強し,模擬強膜とした。これらの模擬眼で,眼科手術関連の練習が可能かを試みた。
結果:2種類のモデル眼は短時間で作れた。作製した模擬眼で,連続前囊切開や硝子体注射や硝子体手術の3ポート作製の練習が可能であった。
結論:細部にこだわらない本模擬眼は,入手が容易な材料で簡単に作製できた。特定の手術手技ではあるが,低予算で手軽に練習可能であった。
対象と方法:①下敷きをアルミホイルで覆い,テンプレート定規(丸型)を乗せ固定した。定規の丸い穴の下にあるアルミホイルを模擬前囊とした。②市販の円柱形のクリアケース(内径と高さが約25mm)のフタを取り,食品包装用ラップフィルムで開口部を覆った。その中央部(直径12mmの円)は避けて,周辺部にビニールテープを貼って補強し,模擬強膜とした。これらの模擬眼で,眼科手術関連の練習が可能かを試みた。
結果:2種類のモデル眼は短時間で作れた。作製した模擬眼で,連続前囊切開や硝子体注射や硝子体手術の3ポート作製の練習が可能であった。
結論:細部にこだわらない本模擬眼は,入手が容易な材料で簡単に作製できた。特定の手術手技ではあるが,低予算で手軽に練習可能であった。
参考文献
1)田中康夫・檀上真次・原 二郎・他:硝子体手術訓練のための一工夫.臨眼37:83-87,1983
2)van Vreeswijk H, Pameyer JH:Inducing cataract in postmortem pig eyes for cataract surgery training purposes. J Cataract Refract Surg 24:17-18, 1998
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による核の作製.眼科手術20:85-87,2007
5)中静祐之・島田宏之・服部隆幸・他:豚眼を用いた25ゲージ硝子体手術ウエットラボ.眼科49:1243-1249,2007
6)上甲 覚:白内障手術練習用の豚眼による角膜混濁モデルの作製と使用経験.臨眼64:465-469,2010
7)上甲 覚:酢を利用した白内障モデルの作製.あたらしい眼科29:1261-1263,2011
8)井上 真:硝子体手術のウエットラボ.日本の眼科86:154-158,2015
9)上甲 覚:成熟白内障モデル眼の試作.あたらしい眼科33:1801-1803,2016
10)上甲 覚:消しゴムを利用した眼内レンズ強膜内固定術の練習用モデル眼の試作.あたらしい眼科34:589-592,2017
11)飽浦淳介:机太郎ドライラボ・ウエットラボ—白内障手術訓練キット.眼科手術23:63-70,2010
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