文献詳細
文献概要
文庫の窓から
『十薬神書』
著者: 安部郁子1 松岡尚則1
所属機関: 1研医会
ページ範囲:P.734 - P.739
文献購入ページに移動結核治療の「神書」
『十薬神書』は,元時代の名医の葛可久の著作で,中国最初の結核症に関する医学の専門書である,といわれる。まず,当館所蔵の浅井周璞(養志堂)(1643〜1705)の校勘した元禄3年(1690)刊『十薬神書』序文(図1)を読んでみよう。読みやすいように,段落に分け,薬名に下線と番号を付した(和刻本の送り仮名による)。
『十薬神書』は,元時代の名医の葛可久の著作で,中国最初の結核症に関する医学の専門書である,といわれる。まず,当館所蔵の浅井周璞(養志堂)(1643〜1705)の校勘した元禄3年(1690)刊『十薬神書』序文(図1)を読んでみよう。読みやすいように,段落に分け,薬名に下線と番号を付した(和刻本の送り仮名による)。
参考文献
1)岡西為人:中国醫書本草考.井上書店,東京,1974
2)福田眞人:結核の文化史—近代日本における病のイメージ.名古屋大学出版会,名古屋,1995
3)福田眞人:結核という文化 病の比較文化史,中央公論新社,東京,2001
4)陳有昭:中国医学辞典 基礎編.たにぐち書店,東京,2008
5)小泉義國:90歳,お灸で元気,幻冬舎,東京,2015
掲載誌情報