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特集 第71回日本臨床眼科学会講演集[4] 原著
若年者にみられた乳頭出血の3例
著者: 清水瑞己12 大野新一郎13 石川慎一郎1 江内田寛1
所属機関: 1佐賀大学医学部眼科学講座 2JCHO九州病院眼科 3佐賀県医療センター好生館眼科
ページ範囲:P.835 - P.841
文献購入ページに移動目的:乳頭出血が生じた3症例の報告。
症例:症例はいずれも女性で,それぞれ14歳,17歳,24歳である。乳頭出血は3例とも片眼に生じたが,うち1例では5か月後に他眼にも生じた。3症例とも−3〜−5Dの中等度近視であった。3症例とも,後部硝子体剝離はなく,片眼または両眼が小乳頭であった。1例には心奇形と無脾症があり,ワーファリンを服用中であったが,他の2例には出血の素因はなかった。乳頭出血は初診から1〜3か月後に自然消退した。
結論:若年の成人女性に乳頭出血が生じた。中等度の近視と小乳頭があった。いずれも出血は自然寛解した。
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