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特集 第71回日本臨床眼科学会講演集[5]
翼状片手術後に近視化し眼内レンズ交換を行った1例
著者: 田中崇広1 天野史郎1 德田芳浩1 井上賢治1 清水公子2
所属機関: 1井上眼科病院 2東京大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.997 - P.1001
文献購入ページに移動症例:73歳,女性。2008年にA病院において左眼の翼状片の手術を受け,さらに2010年にB医院で両眼の白内障手術を受けた。2016年6月に右眼の翼状片手術を目的に当院を初診し,鼻側および耳側の翼状片切除+結膜弁移植を行った。術後,翼状片は再発することなく治癒したが,右眼屈折値が著しく近視化し,本人が屈折矯正を希望したため,翼状片術後6か月にIOL交換を行った。IOL交換1か月後,右眼はほぼ正視となった。
結論:角膜内に大きく侵入した翼状片を手術する場合,術後に近視化するため,IOL眼では,術後にIOL交換や屈折矯正手術などが必要になる可能性がある。
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