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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科72巻7号

2018年07月発行

文献概要

特集 第71回日本臨床眼科学会講演集[5]

トラベクトーム®術後早期の効果と眼圧下降率に影響する因子の検討

著者: 三浦瑛子1 齋藤雄太1 安田典子1 安田健作1 高橋春男1

所属機関: 1昭和大学医学部眼科学講座

ページ範囲:P.1003 - P.1007

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要約 目的:トラベクトーム®手術後の効果と眼圧下降率に影響する因子の比較。

対象と方法:過去3年間にトラベクトーム®手術を施行した29例37眼を対象とした。緑内障の病型は原発開放隅角緑内障28眼,落屑緑内障7眼,ステロイド緑内障2眼であった。眼圧下降率に影響を与える因子として,年齢,性別,病型,術前眼圧,術式(単独もしくは白内障手術併用)を比較した。

結果:対象の年齢は62.5±13.4歳であった。眼圧は術前21.4±5.9mmHgと比べて術後3か月17.2±4.2mmHg,6か月15.5±3.8mmHgと有意に下降した(p<0.001)。術後3か月,6か月の眼圧下降率はそれぞれ17.8±20.2%,22.8±19.2%であった。説明変数として術前眼圧が選択された。

結論:トラベクトーム®手術は術後3か月,6か月で有意な眼圧下降率が認められ,術前眼圧が高いほど術後眼圧下降率は高いことが示唆された。

参考文献

1)庄司信行:緑内障の新術式2:MIGSとこれに関連した新しい術式.あたらしい眼科32:813-820,2015
trabeculectomyの手術成績に影響する因子の検討.臨眼71:403-408,2017
3)Ahuja Y, Ma Khin Pyi S, Malihi M et al:Clinical results of ab interno trabeculotomy using the trabectome for open-angle glaucoma. Am J Ophthalmol 156:927-935, 2013
trabeculectomy:outcomes in exfoliation versus primary openangle glaucoma. J Cataract Refract Surg 38:315-323, 2012
5)Shoji N, Kasahara M, Iijima A et al:Short-term evaluation of Trabectome surgery performed on Japanese patients with open-angle glaucoma. Jpn J Ophthalmol 60:156-165, 2016
併用白内障手術と白内障単独手術の眼圧下降効果の比較.昭和学士会誌76:633-640,2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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