文献詳細
文献概要
特集 第71回日本臨床眼科学会講演集[5]
トラベクトーム®術後早期の効果と眼圧下降率に影響する因子の検討
著者: 三浦瑛子1 齋藤雄太1 安田典子1 安田健作1 高橋春男1
所属機関: 1昭和大学医学部眼科学講座
ページ範囲:P.1003 - P.1007
文献購入ページに移動対象と方法:過去3年間にトラベクトーム®手術を施行した29例37眼を対象とした。緑内障の病型は原発開放隅角緑内障28眼,落屑緑内障7眼,ステロイド緑内障2眼であった。眼圧下降率に影響を与える因子として,年齢,性別,病型,術前眼圧,術式(単独もしくは白内障手術併用)を比較した。
結果:対象の年齢は62.5±13.4歳であった。眼圧は術前21.4±5.9mmHgと比べて術後3か月17.2±4.2mmHg,6か月15.5±3.8mmHgと有意に下降した(p<0.001)。術後3か月,6か月の眼圧下降率はそれぞれ17.8±20.2%,22.8±19.2%であった。説明変数として術前眼圧が選択された。
結論:トラベクトーム®手術は術後3か月,6か月で有意な眼圧下降率が認められ,術前眼圧が高いほど術後眼圧下降率は高いことが示唆された。
参考文献
掲載誌情報