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特集 第71回日本臨床眼科学会講演集[5]
特定健診導入後8年間の当院眼科健診結果の検討
著者: 福地郁子1 小泉千春1 福地麗1 神田益美1 富澤規代1
所属機関: 1福地眼科
ページ範囲:P.1033 - P.1036
文献購入ページに移動対象と方法:2008年4月〜2016年3月の間に国民健康保険加入者および長寿(後期高齢者)医療保険加入の世田谷区民で,受託医療機関から眼科健診を依頼された初診者1,755名(3,508眼)を対象とした。規定4項目(細隙灯顕微鏡検査,精密眼圧検査,精密眼底検査,眼底カメラ撮影)で異常を認めた全例に追加検査(視力検査,角膜厚検査,隅角検査,光干渉断層計,精密視野検査,広角カメラ撮影)を実施した。
結果:疾患別粗有病率は,緑内障5.75%,白内障61.2%,糖尿病網膜症7.7%,加齢黄斑変性1.1%,その他24.25%であった。
結論:緑内障については,多治見スタディの結果と同様の傾向を認めた。白内障については,80歳以上の高齢になる以前の白内障手術の奨励と,短期間での両眼白内障手術が必要である。糖尿病網膜症および加齢黄斑変性についても,発症増加が認められる。
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