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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科72巻8号

2018年08月発行

文献概要

特集 第71回日本臨床眼科学会講演集[6] 原著

近年の小児ぶどう膜炎の臨床的特徴

著者: 吉岡茉依子1 小野ひかり1 春田真実1 南高正1 眞下永1 下條裕史1 岩橋千春2 大黒伸行1

所属機関: 1地域医療機能推進機構大阪病院眼科 2住友病院眼科

ページ範囲:P.1111 - P.1117

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要約 目的:わが国における近年の小児ぶどう膜炎の臨床的特徴について検討する。

対象と方法:地域医療機能推進機構大阪病院で,2010年7月〜2017年3月にぶどう膜炎と診断された初診時16歳未満の56症例92眼を対象とした。性別,初診時年齢,初診時視力,受診動機,診断,治療,合併症などについて検討した。

結果:女児が40例と多く,初診時年齢は6歳以上が53例であった。初診時矯正視力は1.0以上が53眼と約半数であり,最も多い受診動機は充血で28例であった。前部ぶどう膜炎が34例と多く両眼性が36例であった。確定診断が可能であった症例は18例で,chronic iridocyclitis in young girls 5例,ベーチェット病3例,tubulointerstitial nephritis and uveitis syndrome・ヘルペス性ぶどう膜炎・強膜炎・若年性特発性関節炎に伴うぶどう膜炎がそれぞれ2例,急性前部ぶどう膜炎・multifocal choroiditisがそれぞれ1例であった。34例で全身治療が施行され,続発緑内障,虹彩後癒着,白内障などの合併症が62眼にみられた。

結論:当院に受診した小児ぶどう膜炎症例は女児,6歳以上,視力良好例,充血の主訴が多かった。前部ぶどう膜炎,両眼性,全身治療施行例が多い,ということであった。

参考文献

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13)臼井正彦:小児ぶどう膜炎を診たときの対応.小児科49:969-979,2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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