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特集 第71回日本臨床眼科学会講演集[7] 原著
群馬県乳幼児健診における視覚発達の啓発と屈折検査導入への取り組み
著者: 板倉麻理子1 板倉宏高1
所属機関: 1前橋赤十字病院眼科
ページ範囲:P.1313 - P.1317
文献購入ページに移動目的:市町村保健センターで乳幼児健診を担当している保健師に連絡し,視覚発達について保護者に説明することと,屈折検査の必要性を述べた。その後,県眼科医会の理事に眼科健診の精度向上を説明し,県の児童福祉課に研修会の開催,手引きの作成などを提案した。
結果:乳幼児の健診は,2016年5月には,3歳0〜4か月が26市町村,3歳4〜7か月が9市町村で行われていた。健診の回数は,9市町村で年間13回以上,26市町村で12回以下であった。視覚発達の説明会は行われず,屈折検査は4市町村で行われていた。視覚発達の説明会がその後行われ,屈折検査は20市町村で行われ,14市町村で実施予定になった。県児童福祉課は研修会の開催と手引きの作成を決めた。
結論:課題点を明確にすることで,群馬県での乳幼児眼科健診の精度が向上した。自動屈折計の導入で,眼科医がいない地域でも屈折検査が可能になった。
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