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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科73巻1号

2019年01月発行

文献概要

今月の表紙

急性水腫

著者: 名畑浩昌1 井上幸次2

所属機関: 1杏林大学医学部付属病院アイセンター 2鳥取大

ページ範囲:P.5 - P.5

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 症例は13歳,女性。右眼の視力低下を自覚し近医を受診したところ,角膜混濁を指摘され精査加療目的で当院へ紹介となった。初診時の右眼視力は指数弁,眼圧はアイケアにて7.2mmHgであった。前眼部所見では角膜の前方突出を伴う浮腫性混濁があり,前眼部光干渉断層計(OCT)にてデスメ膜の断裂を認めた。左眼には円錐角膜を疑う所見はなく,片眼性の円錐角膜に生じた急性水腫(acute hydrops)と考えられた。

 撮影には,RODENSTOCK社製のスリットランプRO5000とTOMEY社製の前眼部OCT CASIA2を使用した。左の写真は倍率×6としてカメラを180°方向に振り,背景光をオフにし,ディフューザーを用いた照明光を正面に置き,光量を調整して撮影した。右の写真はOCTラジアルスキャンを行い,病変部の形状がわかりやすい180°方向の2次元断層像を使用した。スリットランプの写真は正面からの撮影だと平面に写ってしまい,病変部の高さや立体感が不明瞭であったため,うまく描出できるよう180°方向からの撮影を行い一目でわかるようにした。また,病態がイメージしやすいように前眼部OCT画像も呈示した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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