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特集 第72回日本臨床眼科学会講演集[8] 原著
血管新生緑内障に対する2種類のチューブシャント手術の術後成績の比較
著者: 田部早織1 稲崎紘1 井上麻衣子1 山根真1 門之園一明1
所属機関: 1横浜市立大学附属市民総合医療センター眼科
ページ範囲:P.1275 - P.1279
文献購入ページに移動対象と方法:NVGに対していずれかのチューブシャント手術を施行され,6か月以上経過観察した36例37眼を対象とし,術前後の眼圧,有害事象について検討した。
結果:36例37眼(BGI 20例21眼,AGV 16例16眼)。平均年齢は64.5±13.7歳,BGIの術前,術後6か月の平均眼圧は38.1±9.9mmHg,15.7±5.5mmHg,AGVの術前,術後6か月の平均眼圧は41.6±8.9mmHg,14.7±5.3mmHgと両群ともに有意に低下した(p<0.05)。有害事象はBGIでチューブ閉塞(2眼),前房出血(1眼),硝子体出血(1眼),脈絡膜剝離(3眼),AGVでチューブ閉塞(1眼),前房出血(1眼),網膜剝離(1眼)であった。
結論:NVGに対するチューブシャント手術はいずれの術式においても良好に眼圧を下降させる。合併症の発症頻度に関しては有意差がなかった。
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