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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科73巻10号

2019年10月発行

文献概要

特集 第72回日本臨床眼科学会講演集[8] 原著

あけお眼科医院における光干渉断層計導入に伴う電子カルテシステムの再構築

著者: 明尾潔1 明尾庸子1 明尾慶一郎1 加藤帝子1

所属機関: 1あけお眼科医院

ページ範囲:P.1341 - P.1347

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要約 目的:光干渉断層計(OCT)の画像データの保存と管理,電子カルテ,ハンフリー視野計(HFA),および眼底カメラとのネットワーク連携,記憶媒体の容量について検討を行ったので報告する。

方法:電子カルテはドクターソフト®,画像ファイリングシステムとして,HFAにはBeeFiles®,眼底カメラにはvk-2®,OCTにはNAVIS-EX®,コンピュータ操作システムにはWindows®を用いた。パーソナルコンピュータは診察室4台(サーバー,緊急時サーバー,眼底カメラ,OCT),受付1台,視野検査室2台,医局2台を配置し,OCT,HFA,眼底カメラ,電子カルテのデータ量を調べた。眼底カメラ,HFAは院内ローカルエリアネットワークのみと接続した。

結果:1眼あたりのデータ量はOCTでは最大17.3MB,HFAは12kB,眼底撮影は317kB,1来院あたりの電子カルテは64kBであり,OCTのデータ量は55〜1,476倍であった。OCTのデータはネットワークを経由せず,単独でハードディスク(HD)に管理した。HDは電子カルテ,HFA,眼底カメラ用に250GB,OCT用に2TBの容量が必要であった。

結論:OCTの検査結果を患者と供覧し,ネットワーク上のセキュリティリスクを回避しながら,データを保存するためにはバックアップ用の記憶媒体の容量の確保が重要であった。

参考文献

1)油井敬道:マルチメディア電子カルテ「ドクターソフト」.医療とコンピュータ10:86-90,1999

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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