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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科73巻10号

2019年10月発行

文献概要

特集 第72回日本臨床眼科学会講演集[8] 原著

自院の手術統計からみた季節性について—特に網膜剝離手術について

著者: 山田成明1 辻屋壮介1 高辻樹理1 西野翼1

所属機関: 1富山県立中央病院眼科

ページ範囲:P.1349 - P.1354

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要約 目的:富山県立中央病院(当院)での眼科手術を分析し,特に網膜剝離手術などの季節性を検討すること。

対象と方法:2013〜2016年の4年間に当院で行われた眼手術を,年度別,月別,疾患と術式ごとに件数を調べた。厚生労働省のデータも引用した。

結果:対象とした4年間に145件の網膜剝離手術が行われた。各年度の手術数は,それぞれ42,27,27,49件であった。手術件数は5月と10月に増加している傾向があった。眼科での超過勤務時間は,手術の件数が多い月に増加する傾向があった。全国の網膜剝離手術件数は約22,000件であった。推定すると,わが国での網膜剝離の発症頻度は,年間1万人に2人に近いと思われる。

結論:緊急手術が必要な眼疾患の季節性が予測できれば,医師の超過勤務対策になる可能性がある。

参考文献

1)厚生労働省:平成28年度DPC導入の影響評価に係る調査「退院患者調査」の結果報告について.https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000196043.html,2018
2)全国農業協同組合連合会富山県支部:富山米歳時記.https://www.ty.zennoh.or.jp/grow/beibaku/003.html
3)中澤 満・村上 晶・園田康平(編):標準眼科学第14版.164-168,医学書院,東京,2018
4)日本眼科医会社会保険平成28年度眼科診療実態調査の報告.日本の眼科89:205-211,2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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