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特集 第72回日本臨床眼科学会講演集[8] 原著
自院の手術統計からみた季節性について—特に網膜剝離手術について
著者: 山田成明1 辻屋壮介1 高辻樹理1 西野翼1
所属機関: 1富山県立中央病院眼科
ページ範囲:P.1349 - P.1354
文献購入ページに移動対象と方法:2013〜2016年の4年間に当院で行われた眼手術を,年度別,月別,疾患と術式ごとに件数を調べた。厚生労働省のデータも引用した。
結果:対象とした4年間に145件の網膜剝離手術が行われた。各年度の手術数は,それぞれ42,27,27,49件であった。手術件数は5月と10月に増加している傾向があった。眼科での超過勤務時間は,手術の件数が多い月に増加する傾向があった。全国の網膜剝離手術件数は約22,000件であった。推定すると,わが国での網膜剝離の発症頻度は,年間1万人に2人に近いと思われる。
結論:緊急手術が必要な眼疾患の季節性が予測できれば,医師の超過勤務対策になる可能性がある。
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