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増刊号 実戦 メディカル眼科治療アップデート メディカル眼科治療 総論 Ⅰ 薬物療法の基本と留意点
点眼治療の臨床薬理
著者: 福田正道1
所属機関: 1金沢医科大学眼科学講座
ページ範囲:P.8 - P.12
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●点眼薬の製剤設計において,有効性と安全性および安定性は必須の条件である。近年,点眼薬の有効性・安全性を定量的に評価することで科学的なエビデンスが得られ,より適切な点眼薬の選択や投与法の設定が可能になった。特に眼表面にやさしい,安全性を配慮した点眼薬が開発されている。
●白内障周術期には抗菌薬,抗炎症薬,消毒薬などの多剤併用が基本となっており,点眼薬に含まれる防腐剤が角膜上皮障害の一因となっている。近年,消毒薬であるPAIの使用頻度も高まっているが,角膜上皮障害を時間・濃度依存的に誘発することもCRD法で定量的に確認されている。
●点眼薬の製剤設計において,有効性と安全性および安定性は必須の条件である。近年,点眼薬の有効性・安全性を定量的に評価することで科学的なエビデンスが得られ,より適切な点眼薬の選択や投与法の設定が可能になった。特に眼表面にやさしい,安全性を配慮した点眼薬が開発されている。
●白内障周術期には抗菌薬,抗炎症薬,消毒薬などの多剤併用が基本となっており,点眼薬に含まれる防腐剤が角膜上皮障害の一因となっている。近年,消毒薬であるPAIの使用頻度も高まっているが,角膜上皮障害を時間・濃度依存的に誘発することもCRD法で定量的に確認されている。
参考文献
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