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増刊号 実戦 メディカル眼科治療アップデート メディカル眼科治療 総論 Ⅰ 薬物療法の基本と留意点
眼疾患におけるステロイド薬療法の実戦と留意点
著者: 中井慶1
所属機関: 1淀川キリスト教病院眼科
ページ範囲:P.20 - P.24
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●ステロイド薬療法には投与経路に応じて,点眼,結膜下注射,Tenon囊下注射,硝子体内注射,全身投与(点滴および内服)がある。
●炎症の部位に応じて,ステロイド薬の投与経路を考慮する。点眼では後眼部炎症の消炎が期待できないため,STTAやステロイド薬内服などを積極的に用いる。
●いずれの投与経路にしても,副作用として,ステロイド緑内障,白内障が挙げられ,特に若年者はステロイド緑内障の危険因子になりうるので注意が必要である。
●ステロイド薬を漫然と投与し続けるのではなく,近年保険適用になった免疫抑制薬なども積極的に用いて,ぶどう膜炎治療を行うべきである。
●ステロイド薬療法には投与経路に応じて,点眼,結膜下注射,Tenon囊下注射,硝子体内注射,全身投与(点滴および内服)がある。
●炎症の部位に応じて,ステロイド薬の投与経路を考慮する。点眼では後眼部炎症の消炎が期待できないため,STTAやステロイド薬内服などを積極的に用いる。
●いずれの投与経路にしても,副作用として,ステロイド緑内障,白内障が挙げられ,特に若年者はステロイド緑内障の危険因子になりうるので注意が必要である。
●ステロイド薬を漫然と投与し続けるのではなく,近年保険適用になった免疫抑制薬なども積極的に用いて,ぶどう膜炎治療を行うべきである。
参考文献
1)Hasegawa M, Fukutomi A, Jinno A et al:Clinical features and visual outcomes of 111 patients with new-onset acute Vogt-Koyanagi-Harada disease treated with pulse intravenous corticosteroids. Br J Ophthalmol 103:274-278, 2018
2)Durrani K, Kempen JH, Ying GS et al:Adalimumab for ocular inflammation. Ocul Immunol Inflamm 25:405-412, 2017
3)Kaçmaz RO, Kempen JH, Newcomb C et al:Cyclosporine for ocular inflammatory diseases. Ophthalmology 117:576-584, 2010
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