臨床眼科73巻11号

2019年10月発行

増刊号 実戦 メディカル眼科治療アップデート メディカル眼科治療 各論 Ⅰ 外眼部疾患・前眼部疾患・屈折異常

細菌性結膜炎

著者： 宮本龍郎¹

所属機関： ¹社会医療法人財団大樹会総合病院回生病院眼科

ページ範囲：P.64 - P.67

POINT

●細菌性結膜炎ではキノロン系点眼薬が汎用されている。

●細菌性結膜炎のなかにはキノロン系点眼薬に耐性があるものが増加している。

●眼脂を塗抹検鏡し，分離培養することにより治療を行うことが望ましい。

参考文献

1）松本治恵・井上幸次・大橋裕一・他：多施設共同による細菌性結膜炎における検出菌動向調査．あたらしい眼科24：647-654，2007

2）三井幸彦・北野周作・内田幸男・他：細菌性外眼部感染症に対する汎用性抗生物質等点眼薬の評価基準，1985．日眼会誌90：511-515，1985

3）小早川信一郎・井上幸次・大橋裕一・他：細菌性結膜炎における検出菌・薬剤感受性に関する5年間の動向調査（多施設共同研究）．あたらしい眼科28：679-687，2011

4）青山茂樹・下田幸紀・北川和子・他：外眼部感染症分離菌とその薬剤感受性．眼科41：1035-1042，1999

5）中川　尚・中川裕子：フルオロキノロン耐性株による淋菌性結膜炎の小児例．あたらしい眼科27：235-238，2010

6）大𣘺秀行：高齢者のMRSA結膜炎80例の臨床的検討．眼科43：403-406，2001

7）宮本龍郎：Brush up眼感染症—診断と治療の温故知新—細菌性結膜炎．Monthly book OCULSITA 72：1-6，2019

. J Clin Microbiol 46：527-532, 2008

9）日本眼感染症学会　感染性角膜炎診療ガイドライン第2版作成委員会：感染性角膜炎診療ガイドライン（第2版）．日眼会誌117：467-509，2013