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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科73巻11号

2019年10月発行

文献概要

増刊号 実戦 メディカル眼科治療アップデート メディカル眼科治療 各論 Ⅰ 外眼部疾患・前眼部疾患・屈折異常

ウイルス性結膜炎

著者: 山添克弥1 秦野寛1

所属機関: 1ルミネはたの眼科

ページ範囲:P.68 - P.72

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POINT

●アデノウイルス結膜炎は急性濾胞と流涙(水様性眼脂)を特徴として,伝染性が強いためその予防に十分留意する。

●アデノウイルス結膜炎の治療でステロイド薬を用いる場合は,特に単純ヘルペスとの鑑別が大切である。

●慢性経過の濾胞性結膜炎では伝染性軟属腫のほかに,クラミジア結膜炎,点眼の毒性反応などがあり鑑別が重要である。

参考文献

1)上野智弘・川村朋子・佐伯有祐・他:結膜滲出液を含む涙液を用いたアデノウイルス検出増感キットの評価.臨眼72:481-486,2018
)点眼液の殺菌効力試験および細菌起炎性眼疾患への使用経験.眼紀31:491-505,1980
3)Clement C, Capriotti JA, Kumar M et al:Clinical and antiviral efficacy of an ophthalmic formulation of dexamethasone povidone-iodine in a rabbit model of adenoviral keratoconjunctivitis. Invest Ophthalmol Vis Sci 52:339-344, 2011
4)Pepose JS, Ahuja A, Liu W et al:Randomized, controlled, phase 2 trial of Povidone-iodine/dexamethasone ophthalmic suspension for treatment of adenoviral conjunctivitis. Am J Ophthalmol 194:7-15, 2018
5)秦野 寛:ヨード製剤の可能性.臨眼70:82-86,2016
6)秦野 寛:ヨード製剤を見直す.あたらしい眼科33:1587-1592,2016
7)秦野 寛・山添克弥:発症から10日間連続で結膜擦過塗抹検査を実施し,PAヨード点眼をしたアデノウイルス結膜炎の1例.日本眼感染症学会誌12:17-21,2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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