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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科73巻11号

2019年10月発行

文献概要

増刊号 実戦 メディカル眼科治療アップデート メディカル眼科治療 各論 Ⅰ 外眼部疾患・前眼部疾患・屈折異常

細菌性角膜炎

著者: 稲冨勉1

所属機関: 1国立長寿医療研究センター眼科

ページ範囲:P.95 - P.99

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POINT

●感染要因や患者背景から起炎菌を想定し,塗抹検鏡で迅速診断する。

●キノロン系抗菌薬を第一選択とし,重症度に応じて作用機序の異なる抗菌薬を併用する。

●細菌培養や薬剤感受性を参考に選択薬剤を修正する。

●治療抵抗性の場合はまず患者コンプライアンスを確認する。

●症状と所見の改善に合わせて薬剤を減量し,薬剤毒性による治癒遅延に注意する。

参考文献

1)感染性角膜炎全国サーベランス・スタディグループ:感染性角膜炎全国サーベランス—分離菌・患者背景・治療の現状.日眼会誌110:961-972,2006
2)宇野敏彦・福田昌彦・大橋裕一・他:重症コンタクトレンズ関連角膜感染症全国調査.日眼会誌115:107-115,2011
3)井上幸次・大橋裕一・秦野 寛・他:前眼部・外眼部感染症における起炎菌判定.日眼会誌115:801-813.2011
4)Kitazawa K, Sotozono C, Sakamoto M et al:Nasal and conjunctival screening prior to refractive surgery:an observational and cross-sectional study. BMJ Open. 6:e010733, 2016
5)井上幸次・大橋裕一・秦野 寛・他:前眼部・外眼部感染症における起炎菌の薬剤感受性.日眼会誌115:814,2011
6)井上幸次・大橋裕一・浅利誠志・他:日本眼感染症学会 感染性角膜炎診療ガイドライン第2版.日眼会誌117:467-509,2013
7)浅利誠志・豊川真弘・大橋裕一・他:抗生物質の多剤耐性ブドウ球菌に対するPostantibiotic effect(PAE).眼科33:1223-1229,1991

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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