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増刊号 実戦 メディカル眼科治療アップデート メディカル眼科治療 各論 Ⅵ 網膜硝子体疾患 トピックス
OCTアンギオグラフィでどこまでわかるか
著者: 吉田宗徳1
所属機関: 1名古屋市立大学大学院医学研究科視覚科学
ページ範囲:P.382 - P.383
文献購入ページに移動OCTアンギオグラフィとは
OCTアンギオグラフィ(optical coherence tomography angiography:OCTA)は、OCTを用いて造影剤を使用せずに網脈絡膜の血流を調べる検査法である。長所として造影剤が不要で安全であること、簡便で繰り返し検査ができること、非常に精細な画像が得られること、網膜血管を層別に検査できること(網膜血管は表層、中間層、深層に分かれているが、通常の造影検査では区別することができない)、造影剤のリークなどに邪魔されず血管構造を描出できること、などがある。
一方短所は、撮影できる範囲が狭いこと、造影と異なり蛍光漏出やプーリングなどの所見や時間経過に伴う変化が捉えられないことなどがある。また、OCTAにはsegmentation errorやprojection artifact、motion artifactなどOCTA特有の問題があり、読影には注意を要する1)。しかしながら、これらの短所は日々改善されており、今後眼科臨床の現場でOCTAは急速に普及すると思われる。
OCTアンギオグラフィ(optical coherence tomography angiography:OCTA)は、OCTを用いて造影剤を使用せずに網脈絡膜の血流を調べる検査法である。長所として造影剤が不要で安全であること、簡便で繰り返し検査ができること、非常に精細な画像が得られること、網膜血管を層別に検査できること(網膜血管は表層、中間層、深層に分かれているが、通常の造影検査では区別することができない)、造影剤のリークなどに邪魔されず血管構造を描出できること、などがある。
一方短所は、撮影できる範囲が狭いこと、造影と異なり蛍光漏出やプーリングなどの所見や時間経過に伴う変化が捉えられないことなどがある。また、OCTAにはsegmentation errorやprojection artifact、motion artifactなどOCTA特有の問題があり、読影には注意を要する1)。しかしながら、これらの短所は日々改善されており、今後眼科臨床の現場でOCTAは急速に普及すると思われる。
参考文献
1)Gao SS, Jia Y, Zhang M et al:Optical coherence tomography angiography. Invest Ophthalmol Vis Sci 57:27-36, 2016
2)Suzuki N, Hirano Y, Yoshida M et al:Microvascular abnormalities on optical coherence tomography angiography in macular edema associated with branch retinal vein occlusion. Am J Ophthalmol 161:126-132, 2016
3)Ishibazawa A, Nagaoka T, Yokota H et al:Characteristics of retinal neovascularization in proliferative diabetic retinopathy imaged by optical coherence tomography angiography. Invest Ophthalmol Vis Sci 57:6247-3255, 2016
4)Hasegawa N, Nozaki M, Takase N et al:New insights into microaneurysms in the deep capillary plexus detected by optical coherence tomography angiography in diabetic macular edema. Invest Ophthalmol Vis Sci 57:348-355, 2016
5)Tomiyasu T, Nozaki M, Yoshida M et al:Characteristics of polypoidal choroidal vasculopathy evaluated by optical coherence tomography angiography. Invest Ophthalmol Vis Sci 57:324-330, 2016
6)Coscas GJ, Lupidi M, Coscas F et al:Optical coherence tomography angiography versus traditional multimodal imaging in assessing the activity of exudative age-related macular degeneration:a new Diagnostic Challenge. Retina 35:2219-2228, 2015
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