文献詳細
臨床ノート
液状後発白内障に対しシングルショットNd-YAGレーザーによる後囊切開で治療した3例
著者: 高橋京一1
所属機関: 1たかはし眼科クリニック
ページ範囲:P.1454 - P.1457
文献概要
後発白内障は,白内障手術後に後囊に混濁が生じ視力低下が再発する合併症であるが,時に後囊自体の混濁は軽度で,眼内レンズ(intraocular lens:IOL)後面と後囊の間にスペースができ,そこに混濁した液体が貯留する特殊なタイプの後発白内障に遭遇する。このタイプの後発白内障は,液状後発白内障と呼ばれる1)。
今回筆者は,低侵襲で,合併症のリスクも少ないと考えられる治療法,すなわちシングルショットのエヌディーヤグ(Neodymium-Yttrium Aluminum Garnet:Nd-YAG)レーザーによる後囊切開で治療に成功した液状後発白内障の3症例を経験したので報告する。
参考文献
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