文献詳細
連載 眼炎症外来の事件簿・Case16
急激な近視化が主訴で受診した38歳女性
著者: 曽我拓嗣1 蕪城俊克2
所属機関: 1東京大学医学部附属病院眼科 2自治医科大学さいたま医療センター眼科
ページ範囲:P.1556 - P.1560
文献概要
主訴:両眼視力低下
既往歴・家族歴:特記すべき事項なし。
現病歴:2016年3月までは−0.25D程度のごく軽い近視であった。同年12月下旬に胃痛,膀胱炎症状,発熱,震え,しびれがあった。2017年1月初旬の深夜に両眼の視力低下を自覚し,2日後に近医眼科を受診したところ,−2.50D程度の近視の進行を指摘された。その3日後には,右−4.25D,左−5.25Dと近視化がさらに進行していた。1月中旬に原因の精査を目的に東京大学医学部附属病院眼科(以下,当科)を紹介され受診した。当科紹介時には,トロピカミド点眼液(ミドリン® M点眼液0.4%)を両眼眠前1回を処方されていた。
参考文献
掲載誌情報