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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科73巻13号

2019年12月発行

連載 眼炎症外来の事件簿・Case16

急激な近視化が主訴で受診した38歳女性

著者: 曽我拓嗣1 蕪城俊克2

所属機関: 1東京大学医学部附属病院眼科 2自治医科大学さいたま医療センター眼科

ページ範囲:P.1556 - P.1560

文献概要

患者:38歳,女性

主訴:両眼視力低下

既往歴・家族歴:特記すべき事項なし。

現病歴:2016年3月までは−0.25D程度のごく軽い近視であった。同年12月下旬に胃痛,膀胱炎症状,発熱,震え,しびれがあった。2017年1月初旬の深夜に両眼の視力低下を自覚し,2日後に近医眼科を受診したところ,−2.50D程度の近視の進行を指摘された。その3日後には,右−4.25D,左−5.25Dと近視化がさらに進行していた。1月中旬に原因の精査を目的に東京大学医学部附属病院眼科(以下,当科)を紹介され受診した。当科紹介時には,トロピカミド点眼液(ミドリン® M点眼液0.4%)を両眼眠前1回を処方されていた。

参考文献

1)川添裕子・高原真理子・望月 學:急激な近視化を主訴とした原田病の1例.臨眼60:525-528,2006
2)永田 篤・大高康博・本間知佳:片眼の急激な近視化と脈絡膜の肥厚がOCT検査でわかり早期診断に至ったVogt-小柳-原田病の1例.臨眼71:1621-1626,2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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