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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科73巻2号

2019年02月発行

文献概要

特集 眼内レンズ偏位・脱臼に対する手術—最新版

フランジ法眼内レンズ強膜内固定術

著者: 山根真1

所属機関: 1横浜市立大学附属市民総合医療センター眼科

ページ範囲:P.183 - P.187

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はじめに

 眼内レンズ(intraocular lens:IOL)強膜内固定術は,縫合糸を用いずにIOLを強膜へ固定するため手術操作が少なく手術時間が短縮できること,縫合糸の加水分解や露出といった縫合糸関連の合併症がないことが利点として挙げられる。フランジ法はIOL強膜内固定術のなかでも最もシンプルで低侵襲であると同時に強固なIOL固定を得ることができる術式である1)。IOLの支持部を引き出すために,必要な最小限の強膜創しか作製しないため,出血や感染のリスクが軽減し,IOL支持部に作製するフランジが創閉鎖と支持部固定性の向上に貢献する。小切開を実現するためには,いくつかのコツが存在する。本稿では,フランジ法の基本的な流れと大切なポイントについて解説する。

参考文献

1)Yamane S, Sato S, Maruyama-Inoue M et al:Flanged Intrascleral Intraocular Lens Fixation with Double-Needle Technique. Ophthalmology 124:1136-1142, 2017
2)Yamane S, Inoue M, Arakawa A et al:Sutureless 27-gauge needle-guided intrascleral intraocular lens implantation with lamellar scleral dissection. Ophthalmology 121:61-66, 2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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