icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科73巻4号

2019年04月発行

文献概要

連載 眼科図譜

朝顔症候群の1例とその家族

著者: 岡本紀夫1 雲井弥生2 中井慶2

所属機関: 1おかもと眼科 2淀川キリスト教病院眼科

ページ範囲:P.439 - P.442

文献購入ページに移動
緒言

 朝顔症候群は,1970年にKindler1)によってはじめて報告された視神経乳頭異常である。胎生期の眼杯裂後部の閉鎖不全が関与しているといわれている2)。検眼鏡所見がアサガオの花に似ていることからこの病名がつけられた1)。多くは片眼性である。

 今回筆者らは,朝顔症候群の女児の母親に下方にコーヌスを伴う傾斜乳頭を認めた症例を経験したので報告する。

参考文献

1)Kindler P:Morning glory syndrome:unusual congenital optic disk anomaly. Am J Ophthalomol 69:376-384, 1970
2)三村 治:第3章 視神経・視路疾患 J視神経の先天異常 1朝顔症候群.三村治(著):神経眼科を学ぶ人のために 第2版.116-117,医学書院,東京,2017
3)片野拓哉:Ⅱ 視路の異常 朝顔症候群.三村 治(編):新臨床神経眼科学〈増補改訂版〉.74-75,メディカル葵出版,東京,2004
4)Nagv V, Kettesy B, Toth K et al:Morning glory syndrome:a clinical study of two cases. Klin Monbl Augenheilkd 11:801-805, 2002
5)横井 匡,東 範行:視神経乳頭部先天異常.樋田哲夫(編):眼科プラクティス 小児眼科診療.202-207,文光堂,東京,2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?