文献詳細
今月の表紙
文献概要
症例は44歳,女性。22年前,テニスボールによる眼打撲で左眼視力低下を訴え,近医を受診し,精査加療目的で当院へ紹介となった。その後,現在まで経過をみている症例である。初診時左眼視力は0.06(矯正不能),眼圧は17mmHgであった。
検眼鏡所見では,両眼の視神経乳頭から放射状の網膜色素線条があった。左眼には視神経乳頭に同心円状の脈絡膜断裂がみられ,断裂部位からは多発する網膜下出血を伴っていた。また,皮膚科にコンサルテーションし,皮膚生検によって弾性線維性仮性黄色腫と診断された。その後は出血も消退し視力も回復したが,脈絡膜新生血管のリスクがあるため定期的にフォローしてきた。撮影画像は,受傷後22年経過したものである。このときの左眼視力は(0.4×−2.25D)であった。眼底は脈絡膜断裂部位が瘢痕化しており,それに伴う網膜萎縮がみられた。
検眼鏡所見では,両眼の視神経乳頭から放射状の網膜色素線条があった。左眼には視神経乳頭に同心円状の脈絡膜断裂がみられ,断裂部位からは多発する網膜下出血を伴っていた。また,皮膚科にコンサルテーションし,皮膚生検によって弾性線維性仮性黄色腫と診断された。その後は出血も消退し視力も回復したが,脈絡膜新生血管のリスクがあるため定期的にフォローしてきた。撮影画像は,受傷後22年経過したものである。このときの左眼視力は(0.4×−2.25D)であった。眼底は脈絡膜断裂部位が瘢痕化しており,それに伴う網膜萎縮がみられた。
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