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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科73巻9号

2019年09月発行

文献概要

連載 今月の話題

細菌性転移性眼内炎—多施設スタディからわかったこと

著者: 戸所大輔1

所属機関: 1群馬大学大学院医学系研究科脳神経病態制御学講座眼科学分野

ページ範囲:P.1115 - P.1121

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 細菌性転移性眼内炎は,菌血症や肝膿瘍などの重篤な細菌感染が血行性に眼に転移し眼内炎を生じたもので,患者の多くは基礎疾患をもっている。眼科的な診察を行うだけでなく,詳細な問診,体温測定,血液検査を行い,適切な診療科と連携して治療する必要がある。

参考文献

1)戸所大輔:内因性眼内炎の診断,その原因について教えてください.あたらしい眼科35(臨増):268-272,2018
2)秦野 寛・井上克洋・的場博子・他:日本の眼内炎の現状—発症動機と起炎菌.日眼会誌95:369-376,1991
3)Todokoro D, Mochizuki K, Nishida T et al:Isolates and antibiotic susceptibilities of endogenous bacterial endophthalmitis:a retrospective multicenter study in Japan. J Infect Chemother 24:458-462, 2018
4)Jackson TL, Paraskevopoulos T, Georgalas I:Systematic review of 342 cases of endogenous bacterial endophthalmitis. Surv Ophthalmol 59:627-635, 2014
5)板倉麻里子・戸所大輔・板倉宏高・他:転移性眼内炎を契機に肝膿瘍が発見されたinvasive liver abscess syndromeの1例.臨眼68:527-531,2014
6)地場達也・米山征吾・中込友美・他:視神経経由で化膿性脳室炎に至った肝膿瘍由来転移性眼内炎の1例.日眼会誌119:686-692,2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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