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特集 第72回日本臨床眼科学会講演集[7] 原著
陳旧性の外傷性虹彩離断を有する白内障に対して水晶体再建術と虹彩整復術を施行した2症例
著者: 高橋鉄平1 松島博之1 永田万由美1 妹尾正1
所属機関: 1獨協医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.1153 - P.1158
文献購入ページに移動症例:症例1は75歳,男性。12時に約30°の陳旧性虹彩離断があり,離断した虹彩をアイリスリトラクターで固定しながら白内障手術を施行した。アセチルコリン希釈液で縮瞳後に強角膜創を作製し,虹彩根部を陥頓させた後に10-0ナイロン糸を通糸し,眼粘弾剤(ヒーロン®)で虹彩を前房内に戻してから縫合した。症例2は70歳,男性。12時に約20°の虹彩離断があり,症例1と同様の術式で手術を行った。
結論:外傷性虹彩離断を伴った白内障に対しては工夫して手術を行うことで,安全に白内障手術と虹彩整復が可能であった。
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