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特集 第72回日本臨床眼科学会講演集[7] 原著
眼瞼結膜下に黒色真菌感染を再燃した1例
著者: 深澤優輝子1 佐々木悟2 鈴木博義2 針谷春菜1 野呂充1
所属機関: 1国立病院機構仙台医療センター眼科 2国立病院機構仙台医療センター臨床検査科
ページ範囲:P.1159 - P.1162
文献購入ページに移動症例:47歳,男性。37歳時にHIV感染症と診断され,40歳時よりAIDSとして加療が開始された。44歳時に左眼の充血と左下眼瞼結膜に黒色腫瘤が出現し,精査加療目的で当科へ紹介され初診となった。47歳時に所見が再燃したと訴え再来した。
所見:初診時,左下眼瞼結膜の著明な充血を認め,瞼結膜下に黒色腫瘤を認めた。腫瘤の周囲には結膜下結石を多数認め,黒色腫瘤は一部が瞼結膜から露出していた。黒色腫瘤は細菌検査および鏡検の結果,黒色真菌と判明した。再燃時,原因となった黒色真菌は
結論:免疫能低下状態にある患者において,眼瞼結膜下に黒色真菌感染を繰り返す症例が存在する。
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