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特集 第72回日本臨床眼科学会講演集[7] 原著
学童期の眼軸長の変化
著者: 森隆史1 西戸知佳1 渡辺愛美1 鈴木美加1 柿沼光希1 佐藤千尋1 笠井彩香1 石龍鉄樹1
所属機関: 1福島県立医科大学眼科学講座
ページ範囲:P.1197 - P.1201
文献購入ページに移動対象と方法:対象は2015年度小学校入学児童26名52眼(低学年児童)と4年生児童31名62眼(高学年児童)である。毎年4月の学校健診での眼科検査に加えて,光学的生体測定装置(IOLマスター®)による眼軸長測定を行い,低学年児童を3年間(1〜4年生),高学年児童を2年間(4〜6年生)追跡した。
結果:低学年児童の眼軸長は,1年生時22.48±0.77mm(平均値±標準偏差),2年生時22.89±0.80mm,3年生時23.14±0.96mm,4年生時23.40±1.09mmであった。低学年児童の眼軸長の変化は,1年目+0.41±0.21mm,2年目+0.26±0.25mm,3年目+0.25±0.19mmであった。高学年児童の眼軸長は,4年生時23.51±1.11mm,5年生時23.74±1.20mm,6年生時23.94±1.24mmであった。高学年児童の眼軸長の変化は,1年目+0.23±0.17mm,2年目+0.20±0.15mmであった。
結論:高学年では眼軸の伸長は鈍化し,ばらつきは拡大した。
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