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Book Review
がん診療レジデントマニュアル 第8版
著者: 南博信1
所属機関: 1神戸大学大学院・腫瘍・血液内科学
ページ範囲:P.1250 - P.1250
文献購入ページに移動 『がん診療レジデントマニュアル』が改訂され第8版が出版された。初版が世に出されたのが1997年だから22年にもわたって利用されていることになる。本マニュアルは疫学・診断から治療までを要領よく網羅しコンパクトサイズにまとめているため,白衣のポケットに入れてベッドサイドで知識を確認するために便利に活用できる。国立がん研究センターの若手内科医が書いているので,治療それも薬物療法が中心にまとめられている。がん薬物療法に携わっている内科医がよく利用しているのも理解できる。
目を通してもらうとわかるが,本マニュアルの薬物療法の記載にはすべて根拠論文が示されている。患者さんは一人として同じ人はいないのだから,マニュアルだけでは実際の治療はできない。必ず根拠論文をあたって,その治療をどのような患者さんのどのような状況でどのように使うべきか,その効果の大きさと副作用の程度からどのくらいの有用性が期待できるのかを把握してから治療に当たる必要がある。今は病棟や外来でも簡単にインターネットにアクセスできる時代である。この根拠論文は必ず役に立つはずである。逆に言えば,必ず根拠論文をあたってから治療に臨まねばならない。治療の根拠論文にすぐたどり着けるという意味でも,本マニュアルは非常に便利な一冊である。
目を通してもらうとわかるが,本マニュアルの薬物療法の記載にはすべて根拠論文が示されている。患者さんは一人として同じ人はいないのだから,マニュアルだけでは実際の治療はできない。必ず根拠論文をあたって,その治療をどのような患者さんのどのような状況でどのように使うべきか,その効果の大きさと副作用の程度からどのくらいの有用性が期待できるのかを把握してから治療に当たる必要がある。今は病棟や外来でも簡単にインターネットにアクセスできる時代である。この根拠論文は必ず役に立つはずである。逆に言えば,必ず根拠論文をあたってから治療に臨まねばならない。治療の根拠論文にすぐたどり着けるという意味でも,本マニュアルは非常に便利な一冊である。
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